自由が丘横丁|特注屋台・組立式金物什器を3D設計から製作
2019年に、現在は再開発に伴い姿を消した「自由が丘横丁」内の居酒屋にて、店舗ディスプレイ兼イベント利用を想定した特注屋台を設計・製作しました。
製作年:2019年
用途:店舗ディスプレイ・外部イベント用屋台
対応範囲:デザイン検討・3D CAD・構造検討・組立検証・製作図・リヤカー製作・金物製作・仕上げ
自由が丘横丁には、木部や金属、看板、照明などが混在する、昔ながらの飲み屋街を思わせる独特の空気感がありました。
今回の要望も、きれいに整えられた新品の什器ではなく、その横丁の雰囲気に馴染む、少し古く無骨な昔ながらの屋台をつくること。
そこで、見た目は昔ながらの屋台らしく仕上げながら、構造については店舗と外部イベントの両方で実際に使用できるよう、分解・運搬・再組立まで考えて設計しています。
ベースとなるリヤカー部分から特注で製作し、屋根・柱・壁・カウンター・収納なども含めて一つの什器として設計しました。

■ 昔ながらの横丁の空気に合わせたデザイン

今回の屋台では、新品の什器としてきれいに仕上げすぎないことも重要なデザイン条件でした。
自由が丘横丁の持つ、木材・金属・看板などが混在した少し雑多で昔ながらの雰囲気に合わせ、金物部分にはスチールを使用。
一般的な色付きの塗装で表面を覆うのではなく、スチールそのものの色や表情を残し、クリア塗装で仕上げています。
金属そのものが持つ質感を見せることで、木を多く使用した周囲の店舗空間にも馴染み、時間が経過した屋台のような無骨な雰囲気を表現しました。

特注金物や店舗什器では、デザインや用途に応じて素材を選ぶことができます。
例えば、
・スチール
・ステンレス
・アルミ
・木材
・各種面材
などを組み合わせた製作も可能です。
重量や耐食性、仕上がり、設置環境などによって素材を使い分けることで、同じデザインでも異なる性能や表情を持たせることができます。
■ 店舗とイベントの両方で使える組立式屋台
今回の屋台は、店舗内に設置するだけではありません。
外部イベントにも持ち出して使用できることが、設計条件の一つでした。
完成した大型屋台をそのまま運搬すると、車両サイズや搬出入経路などに大きな制約が発生します。
そこで、
・屋根
・柱
・壁面
・カウンター
・収納
・リヤカー
などを分解できる構成とし、運搬時にはできるだけコンパクトにまとめられるよう設計しました。
イベント会場では、それぞれの部材を再び組み立てることで、一台の屋台として使用することができます。

組立式什器では、単に部材を外せるようにすればよいわけではありません。
完成時のデザインを維持しながら、
・分割位置
・接合方法
・組立手順
・部材サイズ
・運搬方法
・強度
・重量
まで考える必要があります。
■ リヤカー部分から特注で設計・製作
今回の屋台は、市販のリヤカーに装飾を取り付けたものではありません。
ベースとなるリヤカー部分から特注で設計・製作しています。
そのため、
・車輪位置
・フレーム構成
・収納寸法
・カウンター高さ
・柱位置
・屋根寸法
・壁面構成
までを、屋台全体のデザインや用途に合わせて検討することができました。

必要な用途やプロポーションから逆算してベース部分まで製作することで、既製品では実現しにくい特殊な什器にも対応できます。
■ 3D CADで組立方法まで事前に検証
今回のような組立式の特注什器では、完成形だけを設計しても十分ではありません。
どこで分割するのか。
どの部材を先に取り付けるのか。
どのように固定するのか。
分解したとき、どの程度のサイズになるのか。
こうした部分まで製作前に整理する必要があります。
meaningfullでは、3D CADを使用して屋台を各部材に分解した状態までモデル化し、完成形だけでなく組立構成や組立手順も検証しました。

3Dを使用することで、製作者だけでなく、店舗オーナーや設計者とも完成形を共有しやすくなります。
平面図や立面図だけでは理解しにくい形状や構造でも、3Dで確認することで、
「完成するとどのような形になるのか」
「どこが分解できるのか」
「どのように組み立てるのか」
を視覚的に確認できます。
今回も製作前に3Dを使ってオーナーと完成イメージや構成を共有し、認識を合わせながら設計を進めました。
デザインイメージから3Dで形状を検討し、構造を確認したうえで製作可能な図面へ落とし込む。
こうしたデザインと製作の間をつなぐ工程も、meaningfullが対応できる範囲です。
■ デザインだけではなく、重量・強度・実用性まで考える
特注什器は、見た目が成立しているだけでは実際に使えるものにはなりません。
今回の屋台では、店舗内での使用に加えて外部イベントへの運搬・組立も想定していたため、
・全体重量
・各部材の重量
・フレームの強度
・組立後の安定性
・分解した際の運びやすさ
・部材の大きさ
・組立、解体のしやすさ
・収納スペース
・実際の使用動線
なども設計条件として考えています。
例えば、強度だけを優先して金物を大きくすると、重量が増え、運搬や組み立てが難しくなります。
反対に、軽量化だけを優先すれば、使用時の剛性や安定性が不足する可能性があります。
そのため、デザイン・重量・強度・運搬性・組立性・実用性のバランスを考えながら、フレーム構成や部材の分割方法を決定しています。
3D CADについても、完成イメージを見せるためだけではなく、こうした構造や組立方法を事前に検証するために使用しています。
見た目として美しいことと、実際の現場で使えること。
その両方を成立させることを重視しています。
■ 使用シーンまで想定して什器を設計する
今回の屋台は、
店舗ではディスプレイとして使用する
↓
必要なときに分解する
↓
外部イベントへ運搬する
↓
現地で再び組み立てる
↓
イベント用の販売・展示什器として使用する
といった複数の使用シーンを想定して設計しました。
そのため、設計のスタート地点は「どのような見た目にするか」だけではなく、「完成後にどのように使われるのか」です。
分解・組立ができる構造にすることで、飲食イベントだけでなく、マルシェ、ポップアップ、物販、展示など、用途に合わせて展開することも考えられます。


特注家具や什器では、設置した瞬間だけではなく、その後どのように使われ、移動し、保管されるのかまで考えることで、より実用性の高いものを製作できます。
また、使用する場所やブランドイメージに合わせて、フレームカラー、面材、屋根、仕上げなどを変更することで、同じ基本構造でも異なるデザインへ展開できます。
■ 2019年から続く、特殊な什器・金物製作
本事例は2019年に製作したmeaningfullの過去の制作実績です。
当時から、既製品を選ぶだけではなく、
デザイン
3D設計
構造検討
金物製作
実際の使用方法
までを横断しながら、特殊な家具・什器を実物へ落とし込む仕事を行っています。
現在も、特注家具、店舗什器、スチール建具、金物建具、移動式什器など、既製品では対応しにくい製作について設計段階からご相談いただけます。
■ 特注屋台・移動式什器・金物什器をご検討の方へ
meaningfullでは、今回のような特注屋台だけでなく、
・移動式什器
・可動什器
・組立式什器
・イベント什器
・店舗什器
・ディスプレイ什器
・金物什器
・スチール什器
・リヤカーを使用した什器
・木工と金物を組み合わせた特注什器
など、既製品では実現しにくいデザインの製作にも対応しています。
特に、
・店舗とイベントの両方で使える什器をつくりたい
・分解・運搬できる什器を設計したい
・特殊な形状の什器を製作したい
・既製品では希望するデザインが見つからない
・素材や仕上げまでこだわりたい
・参考画像やCGから製作方法を検討したい
・3Dで完成形や構造を確認しながら進めたい
・デザインから製作図、製作までまとめて相談したい
といった案件について、設計段階からご相談いただけます。
完成した製作図がなくても、デザインイメージ、CG、ラフスケッチ、意匠図、参考画像などをもとに、用途やデザイン意図を確認しながら製作可能な形へ具体化します。
■ 特注什器・金物製作についてよくあるご相談
Q. 図面が完成していなくても相談できますか?
はい。CG、参考画像、ラフスケッチ、意匠図などから、デザイン意図や用途を確認し、3D設計や製作図を使いながら製作可能な形へ具体化することができます。
Q. 分解・運搬できる什器も製作できますか?
可能です。使用場所や運搬方法、重量、部材サイズ、強度、組立方法などを確認しながら、分割構造を検討します。
Q. スチール以外の金属でも製作できますか?
用途やデザインに応じて、ステンレスやアルミなどを使用した製作も検討可能です。重量、耐食性、仕上げ、設置環境などを確認しながら適した素材を選定します。
■ 特注屋台・移動式什器・金物什器のご相談
店舗什器、イベント什器、特注屋台、移動式什器、組立式什器、金物什器などをご検討の場合は、現在お持ちの資料をお送りください。
図面、CG、参考画像、現場写真、PDFなどをもとに、デザイン・用途・構造・製作方法を確認します。
LINEでは、図面・CG・参考画像・現場写真・PDFなどをそのままお送りいただけます。